山川健次郎初代総長パンフ - 九州大学

山川健次郎初代総長パンフ - 九州大学 page 27/28

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27あとがき山川健次郎初代総長の胸像を、九州大学創立百周年記念として、出身地の会津若松市から寄贈いただいた。そのきっかけは、福岡市在住の会津親善大使である柏木隆之助氏より、西日本新聞社の玉川孝道氏を通し....

27あとがき山川健次郎初代総長の胸像を、九州大学創立百周年記念として、出身地の会津若松市から寄贈いただいた。そのきっかけは、福岡市在住の会津親善大使である柏木隆之助氏より、西日本新聞社の玉川孝道氏を通して、会津若松市が所有している胸像を無償で譲り受けることができるように協力したい旨の申し出であった。この胸像は、山川健次郎生誕150年を記念して胸像建立などに取り組んでいる「山川健次郎顕彰会(高木厚保会長)」の依頼により、彫刻家小堤良一氏が製作した3体のうちの1体である。旧会津藩藩校の日新館と会津高校に各々1体が設置され、残りの1体を胸像に相応しい場所に設置するため、顕彰会が会津若松市に寄贈していたものである。九州大学は、100年の歴史と伝統を基盤として新しい知の創造拠点を構築するため、伊都キャンパスへの移転、創立百周年記念事業等に取り組んでいる。その歴史と伝統を後世に継承する象徴として、初代総長の胸像を伊都キャンパスに設置することはきわめて意義あることから、会津若松市に胸像の譲渡をお願いすることにした。会津若松市と顕彰会において慎重に検討され、菅家一郎会津若松市長と高木厚保顕彰会会長の多大なご尽力により、胸像を九大に寄贈していただくことになった。また、これを機に、九州大学と会津若松市の組織的な連携を推進するために協定を締結することになり、2010年11月、会津若松市において、総長、市長、顕彰会長が出席して調印式と胸像の譲渡式が行われた。山川健次郎初代総長の胸像は、九州大学創立百周年を記念して、2011年5月、伊都キャンパスの正面入口付近に設置することにし、箱崎キャンパスから移植した松とともに九州大学建学の地(病院、箱崎地区)から伊都を臨む向きに建立することにした。胸像の台座には、九州大学の建学の精神となることば、九大生が誇りを持って語り継ぐことができることばを彫ることにし、山川初代総長が就任時、学生を前にして行った総長訓示(1911年、明治44年4月22日)の中から選ぶことにした。また、その揮毫は、書道部の学生に依頼することにした。「修養が広くなければ完全な士と云ふ可からず」が選ばれたことばである。我が国を代表する基幹総合大学である九州大学に相応しい含蓄あることばであり、九大で学ぶ学生に広く語り継がれるべきことばである。本冊子は、山川健次郎初代総長の胸像建立を機会に、学生をはじめ九大関係者に山川初代総長について広く知ってもらい、九州大学創立の原点、その創立の精神を共有するために刊行されたものである。本冊子刊行の提案・編集・執筆をされた玉川孝道氏、執筆に協力いただいた九大文書館の折田悦郎教授、藤岡健太郎准教授、陳昊前助教、取材に応じていただいた武蔵学園園長の有馬朗人先生、小股憲明大阪府立大学名誉教授をはじめ、刊行に関わられた方々に深く感謝いたします。2011年5月九州大学理事・副学長(百周年記念事業担当)落合英俊菅家一郎会津若松市長(右)から胸像を前に目録を贈呈される有川総長誇りを持って語り継ぐ九州帝国大学初代総長山川健次郎平成二十三年六月第二刷発行編集・発行九州大学百周年記念事業推進室印刷株式会社西日本新聞印刷