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海外でも活躍できる教養と表現力を

2016.02.04
増永 稔 様(法学部昭和37年卒業、所属サークル;漕艇部、法律研究会)  

今回はささやかな寄付ですが、人間愛と国際化のための一助になれば幸いです。
 六本松で、私は一般教養や英・独・仏・中国語を学び、漕艇部や田島寮の生活、コンパを楽しみ、学部を超えて多くの友人を得たことは、総合大学ならではの恩恵でした。
 当時の箱崎では、ジェット戦闘機の発進轟音に中断されながらも法律講義を熱心に受講、学園祭では初めて模擬裁判の実演、全国学生法学会への参加、会誌「法研」の発行、地下室コーラス、アルバイト等が思い出されます。
 卒業後、産業界に入り、プラントの輸出・建設運営に携わった際に、各国で予想外の危機に度々直面した。異教の法令と契約書に則り、本学で学んだ「法の精神」を念頭に、英語で交渉し、危機を乗切った。
 サウジアラビアで勾留された技師達を内務警察と交渉して救出。イライラ戦争中、空爆されたイラクから、日本人技師達の出国を拒否した電力省と交渉し人質を解放。カルフォルニア州で交通人身事故を起し留置された技師を、法学部同期生の教授・弁護士の助言と米国人弁護士の尽力により、奇跡的に軽い科料の判決を得て帰国させた等々。
 本学への期待は、司法試験合格者の増加、国際弁護士の養成、及び英語・スペイン語・中国語によるプレゼン能力、契約仕様書作成能力向上のための教育です。