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次代を担う研究者に期待を込めて

2016.11.16
青山 三郎 様

私は、鹿児島県鹿屋市で税務会計事務所を営んでいます。今年、81歳を迎えます。

「地域の役に立つ人と成れるようしっかり勉強せよ」 漠然と地元の鹿屋高校へ進んだ私には、入学式でのこの校長訓示はカルチャーショックでした。高校3年の暮れ、家庭の経済状況から「大学進学は無理、実社会を大学と考えよう」と決断しました。だから私は九大の入試不合格も味わわずにすんだ、とも言えます(笑)。

以来、“実社会大学”で私なりに学びながら「周りの人に役立とう」と生きて来たつもりですが、振り返ると、周囲の人たちに援けられ続け、でした。「少しは恩返ししないと…」同じ九州に育まれた者として九大への寄附を思い立った次第です。

「ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て『万有引力』を発見した」。最近ふとこの寓話を思い出し、改めて研究という仕事のすばらしさを感じています。誰も触っていないのにリンゴが木からポトリと落ちた。「もったいない」と思う人は多いかもしれませんが、 ニュートンは全く違うところにハッとしました。自分の関心を耕し、粘り強く向き合い続けた先に、とてつもない成果があるのですね。

九大がんばれ!九大生がんばれ!次代を担う研究者としてよりよい世界をたのみます。