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支援を受けた研究者・学生等の声

「若手事務・技術系職員の能力開発」事業 平成30年度職員海外研修報告②:アテネオ・デ・マニラ大学

2019.06.13

吉野 均

施設部施設企画課工事契約係

 本研修は、九州大学職員がアテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)にて、語学研修及びインターンシップ研修を行うものです。語学研修は、アテネオ・デ・マニラ大学語学研修機関であるALLC(Ateneo Language Learning Center:以下ALLC)にて、英語の研修を受講しました。また、インターンシップ研修では、アテネオ大学の施設管理を担当するCFMO(Central Facilities Management Office:以下CFMO)にて、大学内施設の見学と整備・管理の方法、工事契約に関わる業務プロセスに関するレクチャーを受けました。
 英語研修においては、私以外の受講生は既にある程度会話経験を積んでいるのか、流暢にかつ積極的に発言をする方ばかりであったため、クラス開始後幾度となく挫折しそうになりましたが、ALLCの指導教員の皆様の丁寧なご指導と聞き取りやすい英語のおかげで授業に最後まで着いてくことができました。研修の中身は、Speaking-ListeningとWriting-Readingの二つの課程に分かれており、スピーキングは隣席の受講生やその他の受講生とひたすらディスカッションを行うもので、個人的には特に大変でした。しかし同時に、英語を話すためには、上手に話すよりもとにかく言葉を途切れさせないことが大切であることを学びました。受講生の中には、自分の英語が通じなければ何度でも、別の言葉で言い換えながら、自分の考えを伝えることに注力する人もおり、文法や語彙を気にして喋れずにいる自分にとり、とても参考になる英語話者としての姿勢でした。
 インターンシップ研修では、CFMOにおいて職員の皆様が従事する仕事を体験するといった形式ではなく、大学内の建物や施設を見学し、施設維持・保全の取組についてあちらからレクチャーを受け、またこちらから質問をするなどが主でした。インターンシップ初日には部内の定期ミーティングに参加させてもらいました。もちろん、九州大学施設部の取組も公表可能な範囲において参考までにCFMOに説明させていただいきました。アテネオ大学は大学に加え、幼稚園、小学校、中学校に高校を含む規模の大きな学校で、それぞれの施設の管理担当職員の方から、施設内の設備等についての説明を受けました。とりわけ興味深かったのは、暑さを避けるための工夫が施された工法についての説明です。アテネオ大学の校舎は東西に長方形の形をとり、東側と西側に中庭を設置しています。校舎は中庭を取り囲むように作られており、太陽の陽射しを取り込みつつ日の出の光や西日が直接校舎に入りこまないように工夫がされています。また、窓を大きく取り扇風機を設置することで、空気を循環させながら部屋の気温を一定に保つ工夫がされています。南国に特有の作りではありますが、可能な限り電気を使わずに気温を一定に保つ工夫は非常に興味深かったです。
 最後になりましたが、このたび、忙しい中で快く研修への参加を承諾して下さった施設部の皆様、並びに、研修までのサポートをして下さった国際部の皆様。アテネオ大学のOIR(Office of international)スタッフの皆様。丁寧かつ手厚いご指導を下さったALLC教員の皆様、並びにスタッフの皆様。御多忙の折、快くインターンシップを受け入れてくださったCFMOの皆様に、心より御礼申し上げます。




【写真左】ALLC教員の皆さんと(後列の右から2人目が本人)
【写真右】同研修を受講した本学職員と(右が本人)

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