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令和元年度開学記念式典 山川賞受賞者発表会について

2019.05.22
令和元年5月13日(月)、伊都キャンパス椎木講堂において、令和元年度開学記念式典が挙行され、山川賞受賞者を代表して、医学部保健学科3年の村上雅未さん及び工学部機械航空工学科3年の伊藤笙悟さんより発表いただきました。

村上さんは「救急の看護師になること、防災意識を高めること」を目標に掲げ、入学したときから山川賞の受賞を目指し様々な活動に励んできたそうです。
村上さんが看護師を目指すきっかけとなったのが、幼少の頃から人の役に立ち、助けた人の笑顔を見ることが好きであること。高校2年生の夏に地元(広島)で起きた土砂災害において、何もすることができなくて、テレビで県外からボランティアが来ているのを見て、大学生になったらボランティアなどで復興や防災に携わりたいと強く思ったそうです。
現在、災害医療に携わる看護師になるために、そして防災意識を高めるために頑張っていることとして、災害ボランティア活動と被災地訪問をあげられました。西日本豪雨災害のボランティア活動への参加、東日本大震災、熊本地震の被災地を訪れるなど災害現場を見て、被災者の声を知り、医療関係者がどのような役割を担っているのか知る機会となり、将来に活かせると考えられるため活動を行っているそうです。

村上さんに続いて発表を行った伊藤さんは今回の発表会に大変緊張していたそうですが、空や宇宙への強い憧れを自身の境遇と活動内容を発表いただきました。

伊藤さんは幼い頃、初めて乗った飛行機に大きな感動を覚え、気づけば空や宇宙の虜になり、将来の夢はパイロットだったということです。しかし、防衛大学校へ進学時にパイロット志望としては致命的な病気を患ってしまい、夢だったパイロット、さらには宇宙へ行く夢も一度はあきらめたそうです。それでも空や宇宙に対する強い憧れを諦めることができず、パイロットではなく、エンジニアとして宇宙を目指すことを新たな目標にして、九州大学に進学されました。
現在、学内の学生宇宙開発団体の一員として自作ハイブリッドロケットの開発に携わっており、2019年3月には自作ハイブリットエンジンを搭載したロケットが高度1.1kmまで打ち上げることに成功したこと、この活動が新聞にも取り上げていただいたことなど発表いただきました。
また、現在の夢は新型宇宙往還機の開発に従事したいということで、特別な訓練を受けた人たちや資産家だけが宇宙に行けるのではなく、子どもからお年寄りまで全ての人が安全に宇宙に行ける社会を実現するために日々活動しているそうです。