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遙か昔の物語

2016.12.21
堤 不可私 様 
工学部S42年卒、 在学時の所属サークル:化学研究部(教養部)

 
 
 高々と数本のクレーンがそびえ、巨大な土木機械がでんと据え付けられた曾ての教養部キャンパスは、数年後には周辺も含め大変身することでしょう。しかし60年以上前は油山方面から流れてくる菰川や農業用水路に囲まれ、田植えが終わると蛙の大合唱が城南線まで響き渡っていました。皆様の中には亭々舎で慣れない酒を飲み、縁側から身を乗り出して蛙の声に合わせて胸の支えをはき出した方も多いのでは。おまけに正門前の道路は穴ぼこだらけで、頻繁に通る肥桶を積んだ馬車は大きく揺れ、人間様の○○○がこぼれ出す有様でした。
 キャンパス内の校舎は本館を初め全て古めかしい木造で、殆どが今にも倒れそうなものばかり。夏にはフェンスの破れから入り込んだ悪童どもがプールで遊び回り、職員さんに追い払われていたものです。今、輝かしい業績が脚光を浴びる国武先生と新海君も、その学生生活はこのような環境で始まったのですが、その話はまた機会があれば。