Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

国際会議への参加は、私にとって「挑戦」でした

2019.06.24

陳 力(Chen Li) 【H30国際会議等参加支援 採択】

地球社会統合科学府 博士課程3年


学生の国際会議参加等支援 成果報告書
所属: 地球社会統合科学府 地球社会統合科学専攻 博士課程3年
氏名: 陳 力(Chen Li)
国際会議名: The 5th International Conference of Conversation Analysis(ICCA2018)〔第5回会話分析国際会議〕

 2018年7月8日から17日にかけてイギリス・ラフバラー大学にて開催された “The 5th International Conference of Conversation Analysis(ICCA2018)(pre-conference workshop included)”「第5回会話分析国際会議」及びワークショップに参加してきました。この国際会議は、会話分析、相互行為言語学、社会言語学を専門とする研究者が集まる学会であり、私は“Display of understanding by understanding check: A study of Japanese utterance-final use of the quotative particle TO”「理解確認による理解の表示:『と文末』についての一考察」」というタイトルで口頭発表を行いました。とても有名な研究者たちの前で英語発表するのは、最初はあまり自信がなくて緊張してしまいましたが、様々な質問および今後の研究に役立つ助言を得ることができて大変貴重な経験となりました。また、他国の研究者や学生と自身の研究について英語での議論であったことから、自身の語学力の向上にも繋がったと思います。
 学会全体を通しては、pre-conference workshopならびに興味深いプレナリーが多数行われていたり、様々な内容のパネルやセッションが行われたりと、自身の研究に活かせる知見を得ただけでなく、幅広い分野における最先端の研究成果を学ぶことができました。さらに、学会に来ていた他大学の研究者や学生と食事を交えて研究の討論や日常会話を交わすなどの交流をはかり、研究者の輪を広げる活動も行うことができました。
 国際会議への参加は、私にとって「挑戦」でしたが、今後の研究活動を続けていく上で大きな励みとなりました。次の機会にはより良い発表ができるよう一層研究を進めていきたいと思います。
最後に、九大基金の国際会議等参加支援に採択していただき、誠にありがとうございます。この助成金により、このたびイギリスにて開催された「会話分析国際会議」に参加することができて新鮮な刺激を得つつ、会話分析の最先端研究に触れることができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。また、今回の国際会議で私が発表した内容は私の博士論文の一部であり、九大基金の助成金のおかげで、世界の大舞台に立って私の研究を宣伝することができました。そして、世界中の会話分析研究者や学生から今後の研究にも役立つような助言やインスピレーションを得ることができ、本当に感謝しています。



ICCA2018での発表の様子(左が本人)