Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

ASME(アメリカ機械学会)の学生ポスター賞を受賞することができました

2019.06.24

池永 匡宏 【H30国際会議等参加支援 採択】

理学府 修士課程2年

 
【国際会議参加等支援 成果報告書】
所属: 理学府 物理学専攻 修士課程2年
氏名: 池永 匡宏
国際会議名: 8th World Congress of Biomechanics(第8回バイオメカニクス国際会議)

 今回、私が参加した第8回バイオメカニクス世界会議は7月8日から12日までの5日間にわたり開催されました。私は3日目にポスター発表を行い、1時間半の発表時間の間に5人以上の方と濃密な議論を交わしました。現在、私が進めている研究分野とは異なる分野の方も多く、今までにない新しい視点からの意見を多く聞くことのできる貴重な機会となりました。また、そのポスター発表の結果、私達の研究がバイオメカニクスの領域で世界的に評価されて、みごとにASME(アメリカ機械学会)の学生ポスター賞を受賞することができました。人体工学的なマクロスケールの研究が表彰される中、1つの細胞内部を測定するような私共の研究が評価されたことは非常に喜ばしいことです。
 また、普段論文などで何度もお名前を拝見している方の公演を聞くことができ、非常に近い分野の研究を行っていながらも普段では議論を交わす機会の無い方と議論することができたので、まだ論文として発表されていないような最新の知見を得ることができました。それにより、今後の研究テーマの方向性を定めることができました。
 他にも、同じ領域を研究している同世代の研究者の方たちと話す機会に恵まれ、様々な情報交換をして多くの刺激を受け、今後の研究を進めていく上でのモチベーションを得ることができました。また、最新情報を共有できるようなコミュニティを形成することができたので、より多くの方と協力して研究を進めていく地盤ができました。
 最後に、このたびは九州大学基金支援助成事業「学生の国際会議等参加等支援」に採択していただき、深く感謝申し上げます。私は細胞内部のメカニクスに焦点を当て、細胞質のガラス形成について研究しています。今回の参加した国際会議はバイオメカニクス領域の中でも最大規模であり、4年に1度しか開催されないため、ぜひとも出席したいと思っておりました。しかし、費用の観点から参加を悩んでいたところ、この支援を知り、参加を決めました。非常に多くの方と交流することで、今後の研究を大きく躍進させるような、様々な視点の意見をいただきました。この学会での交流を今後の研究に活かして生きたいです。



ポスター発表当日の様子

ASMEの学生ポスター賞を受賞