Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

応募することで見えた、未来の自分。(九大広報より)

2022.08.10

教重 涼子 【2021年受賞】

農学部生物資源環境学科3年



-山川賞に応募しようと思ったきっかけは?
教重 九大入学とともにシェアハウスに入居したんですが、ルームメイトが山川賞の受賞者だったんです。バイト先にも受賞者の先輩がいて、山川賞受賞者が立ち上げた学生団体にも所属していました。みんな口を揃えていうんですよね。「受賞することより、応募することで成長する」って。その言葉が動機です。実際に応募して思ったのは、その通りだったということ。当然、審査員に自分がやりたいことをアピールしなければいけません。以前は興味が拡散していたけど、審査レポートを通じてそれが収束されたというか。やっぱり私には森林しかないと確信しました。

-森林に強く惹かれるとのこと。奨学金の活用は、その分野に?
教重 木材会社の視察、フォーラムの参加、森林セラピーツアーの参加。総じて、森林に関わる活動に使っています。山は幼い頃から大好きで、もう生活の一部です。農学部の地球森林科学コースを選んだのは、高校生の時に地元で経験した土砂災害ボランティアの影響が大きいですね。肌で恐怖を感じ、人が森の手入れを怠ることで生じる災害があることを知りました。一方で、自然が人の心身にもたらす力も体感しています。近いうちに山川賞の奨学金でスウェーデンに行き、日本にはない北欧ならではの森の活用の仕方をこの目で見てくる予定です。

-_山川賞はどんな存在?これからのビジョンは?
教重 最初にも話しましたが、山川賞に応募することが、自分のアピールポイントや将来について考えることに繋がると思います。私は、本当に進路選択に役立ちました。興味が森林サービス産業から林業にシフトしたりもしていますが、もっと見聞を広げるためにまずは大学院に。林業の知識を持ち合わせながら、行く行くは行政の中で人と森林の距離を縮める仕事ができたらと考えています。一生、森林とともに生きていきたいです。



一問一答!
Q. どんな高校生だった?
-音楽と山が大好きな学生。山岳部では中国地方1位に。

Q. 休日はどんなことを?
-ほぼ毎週、登山!ワンゲル部で副部長やってます。

寄附者に一言!
-貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます!






※このインタビューは九大広報vol.125に掲載されています。