Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

九大フィル演奏会が同窓生の交流の場のきっかけになれば

2022.10.13

光永咲楽

教育学部4年


⽇本の⻄洋古典⾳楽演奏の草分け的存在であり、演奏において⼤学オーケストラの中でも屈指の⽔準にあると⾔われている九⼤フィルハーモニー・オーケストラ(以下、九⼤フィル)。そんな九大フィルが、2022年9⽉に九州⼤学創⽴111周年記念事業として東京特別演奏会を開催しました。東京特別演奏会開催にあたり、九大基金では「九大フィルの東京公演ならびに活動支援事業」が設置され、皆さまから多くのご支援を頂きました。基金は引き続きご支援をお願いしておりますが、東京特別演奏会開催までのお話や九大フィルの活動など、実行委員長の光永咲楽さんにお話をお聞きしました。

-光永さんはフィルの中でどういう役割をされていらっしゃいますか?
光永 私は九大フィルの中でファゴットという楽器を担当しています。加えて運営幹事としても役職についていたので、今回の東京公演では実行委員長を務めさせていただきました。

-普段はどんな練習をされていらっしゃいますか?
光永 普段は主に定期演奏会に向けた練習を行っていて、週3回パート練習や合奏練習に取り組んでいます。本番が近くなると、指揮者の先生やトレーナーの先生をお呼びしての練習も増えるので、外部の方にご指導いただく機会も多いです。その他にも入学式や学位記授与式などでは大学から毎年依頼をいただいて演奏しています。

-まさに東京公演を終えたばかり、いかがでしたでしょうか?
光永 本当に貴重な経験だったと感じています。東京公演は今回が2回目で、運営や練習など公演準備においては、経験やノウハウが十分に蓄積されていません。6月の定期演奏会と東京公演は全て違うプログラムだったため、1月から並行して2つの演奏会のプログラム計6曲に取り組み、例年の倍近く練習しました。また、コロナ禍で公演準備に取り組む中では難しいことも沢山ありました。ただプログラムは部員自身がやりたいと選んだものでしたし、東京公演に対しても特別な思いを持っていたので、その分部員も気合いが入っていましたね。

-2倍の練習は大変だったと思います、本当にお疲れ様でした。
光永 ありがとうございます。今回の公演で、九大フィルが多くの方に応援していただいている団体であることが改めて実感できました。応援してくださる方の存在や九大フィルの魅力に改めて気づくことができ、終わった後の達成感もより一層大きいものとなりました。

-確かに、普段から九大フィルは同窓生との結束も強い印象ですね。
光永 はい。遠征公演にあたり、全国の同窓生の皆様から多くのご支援をいただきました。普段の定期演奏会ももちろんですが、九大フィルの演奏会が同窓生の交流の場になっていると感じることも多く、そのような機会を作るのに貢献することが同窓生の方々への恩返しにもなるのではないかと思っています。


大盛況だった東京公演(写真/有山正樹)

-集まれる場があるって素敵ですよね。東京公演が終わったと思ったら今度は冬の定期演奏会も控えていますね。今後の抱負などありますか?
光永
 九大フィルは学生オーケストラなので、毎年メンバーが変わります。12月に予定している第209回定期演奏会でも、新しいメンバーで演奏するので、また新鮮な気持ちで音楽を作っていきたいですね。九大フィルとしては、定期演奏会だけでなく東京公演のような遠征公演を積極的に行って、九大フィルの魅力を知ってもらう機会を増やせるといいなと思います。

-最後に寄付者の方へメッセージをお願いします。
光永
 今回の東京公演開催にあたっては、皆様のご支援なくしては実現できないものでした。おかげさまで当日は1200名を超えるお客様にご来場いただき、部員としても大変貴重な経験になったと感じています。ご寄附いただいた皆様、本当にありがとうございました。



東京公演と定期演奏会で練習量は普段の2倍以上。
それでも一緒に音楽ができる仲間の存在、そして多くの方のご支援が支えになりました。
教育学部4年 光永咲楽




九州大学フィルハーモニー・オーケストラ
九州大学および福岡市近郊の大学に通う学生を中心に構成され、110年の歴史をもつ学生オーケストラである九大フィル。
現在は約100名の現役部員が所属しており、年に2回の定期演奏会を主軸に、日々の音楽づくりに勤しんでいます。

九大フィルの東京公演ならびに活動支援事業
九州⼤学の創⽴ 111 周年の記念事業の⼀環として2022年の東京公演、加えて⼀昨年来のコロナ禍による困難な状況での九⼤フィルの活動全般を⽀援するため、OBによる後援団体である九⼤フィルハーモニー会で実施する⽀援事業です。