Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

山川賞をいただいて

2017.03.15

久保園 遥 【平成28年度受賞】

21世紀プログラム

私が山川賞をいただいたのは、昨年の9月です。当時、国立台湾海洋大学に交換留学を始めてちょうど一か月でした。文部科学省のトビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムの支援を得て留学を始めたものの、留学計画変更に伴う奨学金の停止により、経済的に不安だらけの留学生活でした。
しかし、山川賞をいただいたことで、金銭的な心配をすることなく、勉学に打ち込むことができました。本当にありがとうございました。この受賞がきっかけで、私は充実した留学生活を送ることができました。国立台湾海洋大学で世界の水産業について学び、英語でのディスカッションやプレゼンテーションを重ねました。中国語の授業では主席を取ることができました。
研究室に所属し、台湾の学生や留学生との交流も積極的に行いました。剣道部に所属し、剣の腕も磨きました。カブトガニ保全の方法を学ぶため、金門島水産試験場や中央研究院を訪れ、現地の研究者から指導を仰ぐことができました。
交換留学に並行して、環境にやさしい水産業に関する知見を深めるため、国立海洋科学技術博物館でインターンシップも行いました。また、高校の日本語クラスでTAを務めたり、小学校へ講師として招かれ、授業を行ったりして、日本文化の発信に努めました。
このような充実した留学生活を送れたのは、ひとえに山川賞の支援があったからです。本当にありがとうございました。