Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

私が目指すエンジニア

2018.05.15

松下 悠里 【平成29年度受賞】

工学部 機械航空工学科

 私は将来、エンジニアとして達成したい目標が3つあり
ます。1つ目は日本のエンジニアとして、宇宙途上国を牽
引すること。2つ目は若い人材を育成すること。3つ目は
「エンジニア」という職業を女性の職業の選択肢の一つに
することです。目標達成のため、今年も様々なことに挑戦
しました。
 まず、宇宙を舞台にミッションを遂行するためには理学
と工学の協力が不可欠だと考え、自分の専攻とは異なる理
学的な考え方を学ぶため、国立天文台RISE月惑星探査検討
室で、インターン生として研究をさせていただきました。
論理を大切にする理学と、精度を大切にする工学の壁は想
像以上に厚く、お互いが価値観を理解し、尊重し合う重要
性を学びました。
 また、宇宙を題材にした子供たちへの教育活動では、
YAC(日本宇宙少年団)の学生サブリーダーとして火星の
ジオラマ作りの活動を担当しました。子供たちが理解しや
すい資料を作り、思考力を高めながら、より科学技術を身
近に感じられるような活動になりました。
 山川賞は資金面だけでなく、私の精神面においても大変
大きな支えになっています。夢への努力を理解し、応援してくださる支援者の皆様のおかげで、私は自信を持って活動を続けることができます。また、自らの未熟さを認め、他者を尊重できるようになりました。今後も新しい世界へ飛び込むバイタリティと、他者を尊重する謙虚な姿勢を持ち、3つの目標を達成できるよう、より一層精進して参ります。

【写真:上】総合研究大学院大学のサマーステューデントプログラム
      (国立天文台RISE月惑星探査検討室)での最終発表
【写真:下】YAC(日本宇宙少年団)の活動で子供たちが作成した火星のジオラマ