Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

さらなる高みを目指して

2018.05.15

村田 海翔 【平成29年度受賞】

農学部 生物資源環境学科

 時が経つのは早いもので、アメリカのイリノイ⼤学での
交換留学を始めた2017年8⽉から8か⽉近くが経過し、
⽇本への帰国を間近に控えるようになりました。
 この重要なときに、九⼤基⾦への寄附者の皆様への謝辞
を書ける機会をいただき、とても嬉しく思っております。
 私は、農学部で⽣命化学を専攻し、化学や計算機科学を
軸にして⽣物の⽣命機能を解析する⽅法を学んできました。
 2017年8⽉からはイリノイ⼤学で2学期間の交換留学
に励んできました。多種多様なバックグラウンドを持つ学
⽣や教授陣と盛んに交流に努め、幅広く⽂化や学問領域に
ついて理解を広げた良い経験となりました。また、⽣物⼯
学科の教授のご指導の下、研究活動に参加し、遺伝⼦⼯学
の⼿法とともに数学やプログラミングを⽤いた解析法を学
ぶことで専門性を深めました。九⼤の卒業研究では効率の
良い代謝解析法の開発に携わる予定であり、今後は計算機
科学の⼿法に⻑けた⽣物学者を目指したいと考えています。
 これらの経験ができたのも、⼭川賞の資金的な援助と、
賞を得たことによる精神的な⽀えがあってこそのものです。九⼤基⾦の寄附者の皆様への感謝を⽰すとともに、今後とも初代⼭川総⻑の意思を受け継ぎ、引き続き世界で活躍のできる研究者を目指したいと思います。

【写真:上】サンクスギビングにて友人達と一緒に(左から4番目が村田さん)
【写真:下】交換留学先のイリノイ大学生物⼯学科研究所