Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

奨学金の使途及び学修成果等について(H30受給-文学部3年)

2018.10.01

<学生氏名非公表>

文学部

 この度は、九州大学修学支援奨学生として選んでいただき、ありがとうございました。
 以下に奨学金の使途を述べさせていただきます。
 私は文学部の日本史学研究室で勉強しています。それまではできなかったより専門的な歴史分野について、さらに知識を深めるために様々な授業を受講しています。その中には、昔の崩し字を実際に読む演習などもあり、そのためには専門の辞書類が欠かせません。辞書類は高価なものでありますが、奨学金を使って入手することができ、幾分か崩し字が読めるようになりました。後期の授業でも、自分の知識をさらに深めるため、様々な授業を受講したいと思っています。
 課外活動においては、体育会剣道部に所属し週6日の稽古に励んでいます。当然遠征費や部活動で使う防具類にも相当な金額が必要です。我が家の経済状況では、部活動はとても贅沢なものですが、自分のやりたいことを簡単に諦めたくなかったため、学業・部活動・アルバイトの両立を決意しました。日本の旧帝国大学7校が集まる、年に一度の「七大学総合体育大会」での優勝を目標に、剣道部は日々練習しています。今年度の「七大戦」は北海道で行われたため、資金繰りには大変困りました。しかし、この奨学金があったおかげで無事交通費も確保でき、見事優勝を果たしました。今後も練習を怠ることなく邁進してまいります。
 最後に、3年生からはインターンシップなどの就職活動が始まります。それには大都市へ行くための交通費などの費用がかかります。自分の志望する企業をあきらめることなく、様々なインターンシップに参加できるのもこの奨学金があってこそでした。
 以上のように大学生活には大変高額なお金が必要です。以前の私は、なんとか全てを両立させようと睡眠時間を削ってアルバイトをしてしまった結果、昨年の冬に大病を患いました。しかし現在では、以前よりは金銭面に余裕ができ、心身ともに健康な生活を送ることができています。
 末筆になりましたが、九州大学基金へ寄附してくださった皆様に謹んで感謝の意を申し上げます。