Voices

寄附者の声

お金のことで将来を諦める事なく、世の中の役に立つ人に

2023.03.06
Q.修学支援へご寄附を始められたきっかけは?

A. 私は高校卒業後は就職するつもりでおりましたが、ある先生との出会いから勉強を面白いと感じ、やはり進学したいなと思ったんです。高校は進学校ではなかったのですが、1年の浪人を経て、九州大学に入りました。最初に入った学部は自分には合わないなとわかり、友人から聞いた編入制度で、別の学部に編入をしました。とはいえ当時は私の家も裕福ではありませんでしたから、浪人時代の食事代、大学の入学金はなんとか親に出して貰ったものの、それ以外は兄弟に面倒を見てもらいました。兄弟には苦労を掛けましたが、奨学金をもらったおかげで何とか大学を卒業することができました。
もう一つの理由は、高校時代の成績優秀な同級生が資金面で苦労して、結局、進学を断念したことです。友は高校入学のために借金をしていたため、奨学金を勧めたものの、早く借金を返さなければと大学進学を泣く泣く諦めていました。そういう事があったので、後輩にはこんな苦労をしないでいいように、お金のことで将来を諦めることがないように何かできないかと考えていました。

九州大学には中村哲先生という素晴らしい卒業生がいます。私は哲先生のように現地に行って、みんなに指導したりはできないけれど、少しでも哲先生に近づけたらと思って、自分ができることとして後輩の未来のために修学支援を始めました。

Q. 修学支援を受ける学生さんへはどう活用してもらいたいですか

A. 生活費でもいいし、勉強に使うお金でもいい。私は奨学金をもらって何とか卒業したいと思い、大学には一生懸命通いました。後輩にはお金のことで将来を諦めるのではなく、頑張って、世の中の役に立つ人間になって欲しいと思います。

医学部卒匿名希望