Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

山川賞受賞と2017年の私

2018.05.15

木村 真琴 【平成29年度受賞】

法学部

 山川賞をいただいて、2つの点について大きく変わった
と思います。
 まず、受賞者としての自覚が生まれたことです。今まで
は九大生として単なる法学部生として、すごしていました
が、これまでの活動を認めていただいたことで大きな自信
につながりました。受賞の名に恥じぬよう、その後も海外
研修に積極的に挑戦しています。
 昨年11月にはマラヤ大学法学部主催の模擬裁判に参加
しました。ここでは初めて英語の判例に触れ、法律の内容
を英語で論理的に説明する力を伸ばすことができたと思っ
ています。東南アジアから8チームが集まり、まさに私が
描いていた「法律を英語で運用する力」を試すことができ
ました。
 今年2月にはTOMODACHI Initiative主催のプログラ
ムでワシントンDCへ渡航し、日本を代表する大学からの
参加者、そして現地の米学生と2週間に亘って議論を重ね
ました。九大参加枠1名ということもあり、大学の名前を
背負っているというという責任感を感じながらも、九大の
枠を飛び越えたプログラムを経験し、将来に渡って切磋琢磨できるような素敵な日米の学生と出会えることができました。
 二つ目として、積極的に自らの興味を追求しようという気持ちが強くなったことです。私は対ASEAN関係への貢献と「契約法」の学習を目標に掲げています。例えば、民法で契約を扱う「債権」という章を深く勉強したり、来年の高年次ゼミは「民法演習」と「国際取引法」を選択したりと、目標に向かって漸進しています。さらに3年後期からはイギリスに留学し、契約法や国際法についての知識に磨きをかけたいです。
 山川賞をいただいて、大きな自信と新たな挑戦が可能となりました。これからも山川賞受賞者として九大の誇りを持ち、そして九大に誇っていただけるような人材となるよう努力していきたいと思います。

【写真:上】マラヤ大学主催 模擬裁判に参加
【写真:下】TOMODACHI Initiative主催の研修プログラム(中央が木村さん)