About us

総長あいさつ

「次代を担う若者を育てるために」

九州大学は、我が国の基幹総合大学として、優れた教育と研究を礎に、広く世界で活躍する素晴らしい人材を輩出し、多くの方に支えられて100年を超える歴史と伝統を培ってまいりました。

大学の使命は、学問をたゆまず進歩させ、科学・技術・文化など万象に接し、過去と未来を結ぶ時間軸の中で真理を探究し、未来の課題に挑戦していくことだと考えています。

また、新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、私たちが生きるこの時代が、予測不可能なものであるという現実を世界に突き付けました。この状況を打破するためには、人類の叡智の結集が今こそ必要であり、その叡智が集まる大学が果たすべき役割は大きいと感じています。

九州大学基金は2011(平成23)年に、百周年記念事業の一つとして、本学の教育・研究・診療に対する支援とその環境の更なる整備・充実を図ることを目的として創設されました。

支援助成事業のひとつに、初代総長の名を冠した「山川賞」があります。山川初代総長は、1911(明治44)年4月22日、学生への初訓示において「修養が広くなければ、完全な士と云う可からず」と説いています。すなわち、学生が日本の未来、将来の各分野におけるリーダーシップを執るという重大な責任を果たすには、専門の学問を究めるだけでなく、他のすべてのことに対応できる知見を有すべきであることを求めています。それらは現在にも通じるものであり、これからも学生に伝えていきたい言葉です。

九州大学基金へ格別のご支援を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げます。

九州大学総長・九州大学基金本部長
石橋 達朗