九州大学は、明治44(1911)年、20 世紀の日本を担う拠点大学として設立されて以来、平成23(2011)年に百周年を迎えました。これまでの百年は、我が国最高水準の教育研究を維持しつつ、近代日本を支え、発展させる人材として学部卒業生約13 万人、大学院生7 万人を送り出してきました。この間、昭和24 年の学制改革により新制九州大学となり、また、平成16 年には国立大学法人九州大学となるなど、大きな制度改革を経験しております。一方、平成17 年からは新たな九州大学として更なる飛躍を期するために、伊都キャンパスへの統合移転を開始しました。このような中で創立百周年を迎えるにあたり、九州大学は、「知の新世紀を拓く」をスローガンとして百周年記念事業を計画いたしました。
創立以来、我が国の発展を支える人材の育成や、社会貢献、国際貢献に尽力してきた九州大学ですが、新世紀においても、新しい知の創造拠点の構築を目指すとともに、知のアジアグローバリズムを先導し、人類の未来を切り拓くリーダーを育成することを大きな目標として、日本はもとより世界の拠点大学として更に飛躍すべく覚悟を新たにしているところでございます。
私どもは、本記念事業の実現に向けて全力で取り組む所存でございます。百周年記念事業に対する皆様方の格別の御支援をお願い申し上げます。