九州大学は、明治44年(1911年)、わが国における4番目の帝国大学として創設されました。平成23(2011)年に創立百周年を迎えるにあたり、「知の新世紀を拓く」をコンセプト・スローガンにして百周年記念事業を計画し、募金活動を平成18年から始めました。以来、厳しい社会経済状況にもかからず、企業・団体、本学卒業生、在学生保護者、有志、本学教職員・退職者など、学内外の多くの皆様方から温かいご支援とご協力をいただきました。おかげさまで、寄附の総額は、47億5千万円を超えるまでになりました。皆様方の格別のご高配に対し、心から御礼を申し上げます。
皆様からいただいた寄附金をもとにして「九州大学基金」を創設しました。百周年記念事業のコンセプト・スローガンの趣旨に沿って基金を活用し、グローバル化する世界の学術リーダーとして、世界の人々から支持される質の高い高等教育を推進していきます。また、より善き知の探求・創造・展開の拠点として、人類社会に真に貢献する研究活動を促進するため、教育・研究・診療等に対する支援・助成とその環境の整備・充実を図ります。
本学では、学外の意見も尊重しながら、学生および若手教職員への支援・助成を主な柱とした基金の活用策を検討しています。今後、詳細が決まりましたら、ホームページ等で報告させていただきます。
「九大百年」、九州大学は百年の伝統と実績をもとにして、次の百年に向け、様々な取り組みを行うとともに、その活動をとおして基金の拡充を図っていきます。今後とも、皆様の温かいご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
理事・副学長(百周年事業担当)
落合 英俊