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支援を受けた研究者・学生等の声

令和5年度山川賞受賞者決定!受賞者の皆さんをご紹介します

2024.01.09

令和5年度は井上 己新さん含め8名の受賞がありました!

 

山川賞とは、山川健次郎初代総長の名を冠した賞で、九州大学教育憲章が指向する人間性、社会性、国際性、専門性に対して優れた志を持ち、学業成績が優秀な学部学生を選考し、次世代を担う若者を育てることを目的とした事業です。
山川賞は「九大生応援基金」で頂いたご寄附により実施しています。
令和5年度山川賞受賞者が決定しましたので、受賞者の皆さんから活動や将来の目標についてお話をお聞きしました。

01. ハチで農業を救う!人と虫を繋ぐ「いと」 
井上 己新 (共創学部3年)



 私は虫が大好きです。私の人生の目標は「人間と昆虫が仲良く暮らせる社会を実現すること」です。現在は農業分野に焦点を絞り「寄生蜂による生物的防除の普及」のための研究を進め
ています。寄生蜂とはハチの仲間で、農業害虫の天敵です。そんな天敵を害虫の防除に応用することで「生物による生物の防除=生物的防除」が実現されます。化学農薬の過度の使用による生態系の破壊を抑えられます。農業という人間の活動を継続しながら、虫・環境にやさしく。「人間と昆虫が仲良く暮らせる社会」の一つの形です。 
 私は将来昆虫学者になり、このようなバランスの取れた社会の実現に貢献していきます。そのために熱心に研究に取り組むとともに、積極的に成果を社会に還元していきたいです。

02.「こころ」を考え、幸せの責任を果たす 
井上 美波 (医学部2年)


右が井上さん
 私の夢は、こころの問題を抱えた全ての人が自ら助けを求められる、そして周囲がそんな人を見つけられる社会を実現することです。精神医療を取り巻く誤解や偏見、医療制度と臨床上の問題点についてまずは自分自身が深く学び、どのように改善できるかを考えていきます。また、子どもの心理支援にも関わりたいです。
 私はこれまで様々な経験をし、この九州大学で医学を学んでいます。当たり前に過ごしていますが、とても恵まれた環境にいることを理解しています。この幸せに伴う責任を、目標の実現を通じて、日本に、世界に向けて果たしていくつもりです。山川賞に選んでいただき、支援を受けることの覚悟を持って活動していきます。

03.NASAジェット推進研究所のエンジニアを目指して 
田畑 武琉 (工学部2年)

 

 山川賞を受賞させていただいて活動の幅が広がり、とても感謝しています。
 私の将来の夢はNASAジェット推進研究所のエンジニアとなり惑星探査衛星や無人探査ローバーの開発に従事することです。小さい頃から宇宙に興味を持っていたのですが、2021年の火星探査車perseveranceの着陸を見てアメリカの宇宙開発の壮大さに度肝を抜かれ、「一度きりの人生をかけてアメリカで宇宙開発に関わりたい」と思い、NASAを目指すようになりました。
 これから先、大学での講義の他に、交換留学や大学院留学を通して宇宙工学の専門性を高め、人生をかけて宇宙開発に挑むことができるように頑張っていきます!

04.エンジニア的視点を備えたパイロットを目指して 
藤田 航旗 (工学部2年)



 幼少期、初めて飛行機が飛び立つ姿を見た時の感動が忘れられず、それ以来パイロットを志すようになり、この決意は片時も揺らいだことはありません。来るパイロット不足と完全自動操縦への移行に対応するため、現在は学科で航空工学を学習しつつ、独学で航空無線通信士免許を取得し、着々とパイロットへの準備を進めています。また、航空部でのグライダーの操縦訓練やKUFSA(九州大学 留学生会)での活動に取り組んでいます。
 将来は世界中の空を羽ばたくパイロットとして、国々や文化、人々を繋ぐ役割を果たせるよう、日々研鑽に励んでいきます!

05.宇宙飛行士を目指して 
真下 友寿 (工学部2年)



 私の目標は、宇宙飛行士として有人での月、火星探査を行い、人類の生存圏を押し広げていくことです。知力や体力、専門性や国際的な協調性など様々な資質が求められる一方で宇宙飛行士の方々が共通しておっしゃるのは「自分の好きなこと、熱中できることに全力を注げ」ということです。
 現在、トライアスロン、鳥人間サークル、ELEP Q2PEC(工学部主催短期留学プログラム)、学生寮で留学生とシェアルームなど様々な活動を行っています。
 今回頂いたご支援を存分に活用して大学生活、そしてその後のキャリアにおいても心からワクワクすること、自分自身が成長できることに挑戦していきたいと考えています。

06.美しい宇宙を保護するために 
奥平 清明 (工学部2年)


真ん中が奥平さん
 私は、人工衛星の衝突や爆発によってできた宇宙のゴミである「スペースデブリ」の除去を最終目標として諸活動に励んでいます!
 現在、スペースデブリに関連する技術実証を目的とした人工衛星プロジェクト“Q-Li”に所属し、ミッション設計や構体設計を行っています。また、工学研究院花田俊也教授の下で、スペースデブリの観測や起源推定に関する研究を行っています。
 将来は、山川賞で頂く奨学金を活用し、大学間交換留学や海外大学院への留学を通して、さらなる専門性の強化とともに、国際性を高め、世界で活躍できる研究者を目指したいと思います!今後ともご支援のほど、よろしくお願いします!

07.医療格差解消から差別のない世界へ 
和田 香里 (農学部3年)


左が和田さん
 私の将来の夢は、途上国の農村地域でも使用可能な経口型抗HIVワクチンを開発することです。高校生の時に訪れたカンボジアの寺子屋での経験をきっかけに、将来は途上国の都市部と農村部の格差を解消するために貢献したいと考えるようになりました。貧困の連鎖をなくすため、常温保存可能な経口型ワクチンを開発することで医療格差を解消し、差別と教育格差のない未来を実現したいです。
 本学では昆虫ゲノムを用いた経口ワクチン研究に携わり、将来的には研究者という立場から持続的な国際協力に寄与できる人材となれるよう励んでまいります。

08.人々の生活に革命をもたらす開発者を目指して 
チェチョトキナ マリヤ (理学部2年)



 将来は人類に革命をもたらせるような科学技術を開発したいと考えています。
 ウクライナと日本で同じだけの期間を過ごした経験から、グローバルなスケールで人々の生活を豊かにしたい、と考えるようになりました。そのための第一歩として、現在は海外の大学院進学を目指しています。
 物理学を学び得られた知識を活かして起業し、人々に新しい価値を提供できる開発者・起業家を目指します!


 このインタビューは九大広報128号に掲載された内容です。