Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

令和7年度山川賞受賞者決定!受賞された皆さんをご紹介します

2026.02.27

令和7年度は7名の方が山川賞を受賞されました!

受賞者の皆さんの活動内容や将来の目標についてお話をお聞きしました。

【山川賞について】
山川健次郎初代総長の名を冠した賞であり、九州大学教育憲章が指向する人間性、社会性、国際性、専門性について優れた志を持ち、学業成績が優秀な学部学生を選考し、次世代を担う若者を育てることを目的とした事業です。山川賞は九大生応援基金で頂いたご寄附により実施しています。

安成 温也さん(理学部2年)
 「この世界は
何なのか」を問い続けて~量子情報がもつ可能性~



 この世界は一体何なのだろうか。幼少期から抱き続けてきたこの問いに、私は理論物理学者として生涯をかけて挑戦したいと考えています。私にとって物理学は、このような究極的な問いに対し、数学的思考によって最も確からしい答えを導き出してくれる、魅力的な学問です。
 現在は、量子情報理論を通じて宇宙の根源的要素に迫る研究に強く惹かれています。この分野は、根源的な問いに迫れるだけでなく、量子産業の発展に寄与し、社会に大きな変革をもたらす可能性も秘
めています。また、ケンブリッジ大学への短期留学をはじめ、さまざまな国際的活動にも取り組んでいます。
 今後は、海外大学院進学を視野に、日々研鑽を重ね、夢の実現を着実に果たしてまいります。



八波 りおさん(医学部2年)
 国際的に活躍し、社会に貢献できる医師を目指して




 私は将来、臨床と研究の双方で国際的に活躍できる産婦人科医になり、多くの命の誕生を支えることで社会に貢献していきたいです。
研究分野では、母体と胎児の健康の関係についてや、再生医療を臨床に応用する研究に興味を持っています。深めた研究を臨床に活かして、患者さんに寄り添いながらそれぞれの患者さんに合った医療を提供できる医師になりたいです。
 将来は、海外で医師免許を取得して海外でも働きたいと考えているため、大学生活では留学やドイツでの実習に参加して海外の文化や医療について学び、視野を広げたいです。今後も勉学や英語学習など様々な活動に積極的に取り組み、目標に向けて努力を重ねていきます。


石川 郁巳さん(薬学部2年)
 臨床ニーズに応える創薬研究者になるために




 皆さんは体調が悪くなったら、まずどこに行きますか?多くの方は病院を思い浮かべるでしょう。では、薬剤師に相談したことはありますか?私が中学時代を過ごした海外では、薬剤師が「最初の相談相手」として一次医療を担う姿がありました。医療の高度化やAIの発展により薬剤師の役割は変化していますが、患者に寄り添い声を拾う姿勢は欠かせません。同時に、現場で得たニーズを創薬研究へと結びつける研究力も求められています。私の目標は、臨床と創薬をつなぐ薬剤師になることです。
 今回、九州大学基金からご支援を頂けることに感謝申し上げます。今後は多様な経験を積み人間性と専門性を高めながら、臨床と創薬を橋渡しする薬剤師を目指し研鑽してまいります。


河野 雅宏さん(工学部2年)
 火星探査に魅せられて




 私の将来の夢は、火星探査に関わるプロジェクトや宇宙機・人工衛星の開発に携わることです。小学生の頃に探査機「はやぶさ」の帰還に深く感銘を受けたことをきっかけに強く宇宙に惹かれるようになり、アルテミス計画などのプロジェクトを知るにつれて、月面探査の次に来るであろう火星探査に携わりたいと考えるようになりました。
 今後は、講義を通して航空宇宙工学の基礎を学ぶと同時に、現在所属している宇宙開発体験サークルPLANET-Qでの実践的な宇宙開発を行っていきたいと考えています。また学部卒業後に大学院留学やMBA取得などに挑戦することで国際性や専門性を高めていきたいと考えています。山川賞でいただけるご支援を有効活用し、将来の夢の実現に向けてより一層努力を重ねていきます!



中尾 凜香さん(農学部2年)
 日本と世界をつなぐ架け橋となれる人材へ




 私が目指すのは、「人と人、知と地をつなぐ」存在になることです。私は父の仕事の関係で幼い頃から、日本、韓国、タイという異なる文化の中で育ち、多文化理解や語学力を培いました。この経験と農学という専門性を活かし、異なる価値観をつなぎ地域と文化に根差したグローバルな環境問題の解決策を提案していきたいです。学部生が解決策を提示できるほどこの問題はシンプルではないですが、私は「誰かが解決策を提示するための、対話の土台をつくること」が今の自分にできる大切な役割だと考えています。
 今後は、山川賞で頂いたご支援を有効活用し、「社会性」「国際性」「研究」の3つの軸を深め、日本と世界をつなぐ架け橋として成長していきます。



山本 真幸さん(工学部3年) 
 「バリアフリー」を見直し、高齢者福祉を建築の力で変えるために




 私の夢は、建築の力で高齢者福祉を変えることです。認知症を患った家族が尊厳を失っていく姿を目の当たりにした経験から、誰もが安心して過ごせる空間づくりの必要性を強く感じました。現在は認知症患者が快適に暮らせる環境を明らかにする研究を志しており、北欧への留学を通じて先進的なバリアフリー建築や「ヒュッゲ」の考え方を学びたいと考えています。将来的には、研究で得た知見を活かし、認知症患者や高齢者が尊厳を保ちながら生きられる社会を実現できる建築を提案し、日本や世界に広めていきたいです。



山田 美羽さん(工学部3年) 
 未来を創造するエンジニアとして




 私の将来の目標は、「人や社会に寄り添い、創造力と技術力をもって価値を生み出せるエンジニアになること」です。生成AIや自動運転技術など、私たちの生活を豊かにする技術は数多くあります。私は、こうした先端技術を学び、活用することで、人々の暮らしや社会に新しい価値を届けたいと考えています。
 また、女子学生が少ない工学分野だからこそ、私自身がロールモデルとなりたいと思っています。そして、同じ道を志す女子学生を増やし、女性が活躍しやすい環境づくりにもつなげていきたいです。今回山川賞で頂いたご支援を励みに、目標の実現に向けて、これからも努力を続けていきます。


これからも皆さんのさらなるご活躍を楽しみにしています!

このインタビューは九大広報132号に掲載された内容です。ぜひご覧ください。