Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

第30回定期演奏会の節目を迎え、 今まで以上の発展と成長を続けていきます

2017.12.25

若林 宏樹

九州大学邦楽部

この度は、九州大学基金支援助成により、十七絃一式を購入していただき誠にありがとうございます。すでに部の練習に使用し、今後は演奏会でも使っていく予定で、更に良い演奏につながると確信しております。この度の購入に携わってくださった方々皆様に深く感謝申し上げます。
(写真上)新たな十七弦で練習する部員
(写真下)邦楽部部員一同
我々、九州大学邦楽部は古来よりの日本の音楽に親しみ、理解を深めると同時に演奏技術の向上を目指して日々活動しています。更に我が部では、他の大学では見られない日本古来の音楽である雅楽も行っており、現在では邦楽班と雅楽班の二つの班で日夜練習に励んでいます。邦楽班では、江戸時代から現代にかけて日本の音楽として広く普及している「三曲」と呼ばれる箏・三味線・尺八を演奏しています。筝は十三絃と十七絃、三味線は地歌三味線、尺八は一尺八寸を主としながら一尺六寸、二尺一寸を使用し、現代曲から古典曲、箏曲や尺八曲など幅広く取り組んでいます。雅楽班では、「三管」と呼ばれる笙、篳篥、龍笛を主としながら、打物と呼ばれる太鼓、鉦鼓、鞨鼓、加えて楽筝も演奏しています。平成28年度の定期演奏会では、我が部初となる「舞」にも挑戦し、その活動の幅を広げています。
我が部では部活内の行事や定期演奏会のほかに、外部の方から依頼をいただいた場合、外部での演奏も行っています。これまでに結婚式や神社での催し、その他イベントで演奏をしてほしいとのご依頼を受けてきました。演奏を依頼された場合、その場や希望の雰囲気に合った曲、またはこれまでやったことのある曲を演奏します。去年では、3月にあった熊本での震災のためのチャリティーコンサートに出演し演奏させていただきました。
この度の基金支援助成により十七絃が1面増えることでこれまでにできなかった曲に挑戦することができ、更にこれまで十七絃の数の問題により練習がスムーズに行えなかった場合でも練習が行えるようになり、練習時間の増加が演奏技術と曲の完成度の向上につながると考えます。また、演奏できる曲数が増えることで依頼演奏にこれまで以上に対応できるとも思われます。
最後になりましたが、我々邦楽部は今年、第30回定期演奏会と節目を迎えます。年々部員数も増え、多くの仲間と今まで以上の発展と成長を続けるためにも、今後もご支援のほどよろしくお願いいたします。

九州大学邦楽部HP
http://www.geocities.jp/qdai_hougaku/