Voices

寄附者の声

武内 英一郎 様(1978年芸術工科大学(当時)環境設計学科入学)

2024.11.25



1978年4月、九州芸術工科大学環境設計学科に入学しました。11期生でした。入学して間もないゴールデンウィークの頃、いきなり家を一軒設計する課題が出されました。建築の「け」の字も学んでない新入生には無茶な注文でした。その後も半期ごとに様々な課題が出され、製図室で同級生たちと徹夜する日も多くありました。1クラスに30人しかいなかったので、かなり密度の濃い人間関係を作ることが出来ました。


十数年前、私が株式会社南陽の社長を勤めていた際、現在の本社屋を建てましたが、施工は環境設計の同級生、内装は工業設計の同期生が担ってくれました。学生時代のように、彼らと楽しく議論しながら竣工の日を迎えることが出来ました。後輩の皆さんにも同じような良き人生を送って貰いたくて、今回九州大学に寄附をさせて頂きました。

小生は4年生の時、思うところがあって、アメリカに渡り、そのまま彼の地の大学を卒業しました。その母校は個人実業家が私財を投じて設立した学校です。在学時にも、巨額の寄附が個人から寄せられていました。近隣の大学も同様でした。

カルヴァン主義に根差して、個人の所得水準の感覚も違うし、自力で得た富を浪費せずに再投資や寄附に費やす。それが、当たり前の文化なのです。

日本では彼らの様にはいかないが、少額であっても自分の出来る事を続けていきたいと思っています。

株式会社 南陽

代表取締役会長 武内英一郎

写真は芸術工学部先立事務部長と南陽会長(右)