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九州大学基金「水素エネルギー研究教育基金」の創設とご支援のお願い

2024.01.17

九州大学基金「水素エネルギー研究教育基金」の創設とご支援のお願い

センター長メッセージ

水素エネルギー国際研究センター
センター長  佐々木一成
このたび、九州大学における水素エネルギー研究教育を応援していただくための「水素エネルギー研究教育基金」を設置いたしました。2005年の伊都キャンパス移転から、早いもので20年近くが経ちました。第一陣で移転した頃、市販された燃料電池自動車も、商用の水素ステーションも、家庭で発電するエネファームもありませんでした。しかし、私どもは、このキャンパスを未来の究極の低炭素・脱炭素社会である水素社会を具現化する「水素キャンパス」と宣言し、世界と伍する研究教育拠点づくりに邁進してまいりました。多くの方々に伊都キャンパスにご来学いただき、九大水素拠点のご視察者・ご見学者は延べ6万人を超えました。水素エネルギーの環境教育や普及啓発の努力が報われ、2019年12月には「令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受けることができました。
 デジタル・トランスフォーメーション(DX)の戦略技術が半導体ですが、グリーン・トランスフォーメーション(GX)の戦略技術・戦略物質が「水素」です。水素エネルギーの重要性が国内外で認識されてきたおかげもあり、海外の多くの国々で水素社会実現に向けて日本に追いつき、追い越そうとする活動が顕著になってきました。米国はインフレ抑制法の下、兆円単位の破格の支援を水素分野で始めています。欧州連合やドイツでは新型コロナ問題からの復興対策「グリーン・リカバリー」の目玉の一つに「水素」を掲げ、地政学的なリスクに直面して取り組みを急加速させています。中国や韓国も、我が国を追い抜きつつあります。2023年には水素の国家戦略を策定中のベトナムの国家主席自ら、本センターをご視察されました。このままでは、我が国が世界をリードしてきた水素エネルギー分野でも、日本が世界の中で埋もれてしまいます。
 水素社会実現は2050年までのカーボンニュートラルの柱です。その今世紀中頃の我が国をけん引するのは、今の大学生や大学院生です。科学技術・イノベーションが国力の源泉となり、それを担うのが「道がないところに道を切り拓いていける」博士レベルの人材です。残念ながら、博士レベルの人材育成は先進国で最低レベルに低迷しています。我々の未来を託せる指導的人材が水素分野でも減り続けています。

 そこで、九大の水素研究チームは、世界に先駆けて「水素エネルギーシステム専攻」を設置するなど、水素エネルギー分野で活動する大学院生の支援に地道に取り組んできました。特に博士課程生が、経済的な困窮にも左右されずに、地球の未来に向けた水素エネルギー研究に打ち込めるように、限られた予算の範囲内で少しずつですが、学生さん向けの経済的なサポートなどを行ってきました。このホームページを見ていただいている皆様方の中で、我々の未来を担う若い世代を応援されたい方は、ご支援が可能です。2050年やその先の地球環境問題の解決や我が国の未来は、今の若い世代の活躍にかかっています。
 「人を残すは金」と言いますが、我々の未来を託せる「人」を育てることができる場が、大学です。世界との大競争の中で進める本学の水素エネルギー研究教育へのご理解とご支援、なにとぞよろしく申し上げます。



設置目的

脱炭素社会実現への戦略技術である「水素」に関する世界最大規模の研究教育拠点を擁する九州大学において、水素エネルギー分野の博士課程生などの次世代人材育成を推進し、水素ステーションなどを活用した啓発活動、水素エネルギーの先端研究や社会実装に向けた取り組みを加速して、国内外の水素社会実現に貢献するために設立しました。




主な使途

水素エネルギーの研究教育研究に資する、以下のような活動に活用します。

◎水素エネルギー関連の先端研究に従事する博士課程生や博士課程進学予定修士課程生への「先端水素研究奨励賞」創設などによる
 授業料相当分の支援(一定額以上のご寄附においては、寄附者名を冠した水素研究奨励賞も設置検討)

その他に
○水素ステーションや水素燃料電池車、水素社会ショールームなどを活用した普及啓発活動の充実による、水素社会に対する理解の促進
○水素エネルギーの先端研究推進に向けた研究基盤の維持・更新
○水素エネルギー分野の将来を担う若手研究者の活動支援
にも一部使わせていただきます。



寄附の方法


①クレジットカード決済によるご寄附
 こちらのクレジットカード決済専用寄附申込みページより手続きをお願いいたします。
 ご寄附にあたっては「寄附目的」で学生へのご支援の「水素エネルギー研究教育基金」を選択してください。

②指定金融機関からのご寄附(指定金融機関はこちら)
 本学所定の振込用紙(払込取扱票)を使用し、ご寄附いただけます。振込手数料はかかりません。振込用紙(払込取扱票)をお送りしますので、こちらの払込用紙請求ページよりご連絡ください。ご寄附にあたっては「寄附目的」の欄で「使途特定寄附」を選択し、「水素エネルギー研究教育基金」とご記入ください。
 ※2022年1月から、ゆうちょ銀行での現金振込の場合は、現金利用負担額が別途必要となります。

③指定金融機関以外の金融機関、ATM、インターネットバンキングからのご寄附
「九州大学基金寄附申込書(Excel様式)・(PDF様式)」を総務部同窓生・基金課へ送付いただいた後、本学の指定金融機関の口座へお振り込みをお願いいたします。恐れ入りますが振込手数料はご負担ください。ご寄附にあたっては、寄附申込書の「寄附の種類」の欄で、「その他」を選択し、「水素エネルギー研究教育基金」とご記入ください。なお、寄附申込書のご提出がない場合は、寄附者の確認が困難になり、領収書をお届けできないことがございます。



【本事業に関するお問い合わせ先】
九州大学工学部等事務部総務課庶務係
TEL 092-802-2708
FAX 092-802-2712
E-mail kossyomu@〇jimu,Kyushu-u.ac.jp(メールアドレスの中の〇を消してください)

【寄附金の納付に関するお問い合わせ先】
九州大学総務部同窓生・基金課基金係
TEL 092-802-2150
FAX 092-802-2149
E-mail k-kikin@〇jimu.Kyushu-u.ac.jp(メールアドレスの中の〇を消してください)