Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

奨学金の使途及び学修成果等について(H30受給-農学部4年)

2018.10.01

<学生氏名非公表>

農学部

 この度は、九州大学修学支援奨学金に採用していただき、誠にありがとうございました。
 私は、九州大学修学支援奨学金により、所属研究室での卒業研究に専念することができました。
 所属している応用生物科学コース応用生命化学分野生物化学研究室において、私は古細菌であるMethanopyrus kandleriのDNA複製酵素について研究しています。この古細菌は全生物中最も生育可能な温度が高く、そのDNA複製酵素も高い耐熱性を持っているため、工業分野での応用が期待されています。一方で、この酵素は常温環境において変性や失活が起こりやすい不安定な側面もあり、そういったことが起こる前に一気に分析を行う場合、帰宅時間が大きく遅れることもあります。そのため、アルバイト等を始めることを躊躇していましたが、奨学金を生活費に充てることで金銭面での不安を解消することができました。
 また、今年8月には大学院入学試験があり、無事合格することができました。この試験ではTOEICのスコアが必要であり、奨学金を用いてTOEIC対策の参考書を購入できたことにより800点近くの高得点を獲得し、合格につながったと考えています。
 現在、学部での基幹教育科目および専攻教育科目の単位は卒業要件をほぼ全て満たしており、後は卒業研究を残すのみとなっています。大学院においても、古細菌の酵素に関する研究を継続し、将来、社会に貢献する成果を残せるよう努力していく所存です。
 このように、経済的に不安を感じることなく勉学に邁進できているのは九州大学修学支援奨学金による援助のおかげと感謝しております。修学支援事業基金の寄附者の方々には重ねてお礼を申し上げるとともに、ご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。