教育学部は、戦後日本の復興と再建にあたって、国家の根幹を担う人間教育の基礎を研究し、教育する機関として1949年に発足しました。ユネスコの教育局長をつとめた初代平塚益徳教授以来、世界への視野に開かれた伝統の中、我が国の産業界に影響をもつ集団力学の創設や、医学と教育とを結ぶ臨床心理学の分野でのリーダシップなど、常に新たなフィールドを開拓する風土を特色として、2000名を越える卒業生を各界に送り出してきました。学生は教育学と心理学という二つの分野を有機的に学び、大学院との連携や研究室におけるゼミ教育を通して「人間が専門」と言える幅広い基礎を培っています。

近年の新たな取り組みとして、教育委員会と連携したインターンシップ、地域密着型のフィールドワーク、障がい児・者との活動支援ボランティア、学校への臨床的な支援としてのフレンドシップ事業など、参加し体験する市民社会の新しいモデルづくりを先導しています。卒業生の皆様のご支援を今後ともよろしくお願い申し上げます。