理学部の歴史も70年を超え、平成22年3月までにすでに18,360名余の卒業生を世に送り出しました。開設以来、理学部は九州大学の基礎科学の教育研究の中核として大きな役割を果たしてきましたし、これからも一層の重要な役割、活躍、発展が期待されているところです。
理学研究の根本は、各自の知的好奇心によって自由闊達な研究を進め、新たな知を創造蓄積し、自然の普遍原理を明らかにして、人間社会の幸福に資することであると考えます。また理学教育は、物理学、化学、地球惑星科学、数学、生物学などの基礎科学の教授によって自然を正しく理解し、科学・科学技術の問題を発掘・解決して人間社会の幸福に資する人材を育成することにその目的があると考えます。九州大学開学百年を機に次の百年に向かって、「知の継承と創造」「人材育成」「学問の自由と自立」を目指し「社会的責務」を果たします。