Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

生命医学領域における国際リーダーを目指して

2019.06.18

唐 栄浩(タン ロンハオ) 【平成30年度受賞】

歯学部 歯学科

 平成30年度の年間活動をまとめると、1年次及び2年次と違って、3年次では基礎的な教養性から自分が専門としている生命医学に活動の重心を変えています。生命医学分野において、世界的に有名なWenyi Wei先生、水島先生などの先生たちと交流することで、国際的に活躍する研究者としてのアイデンティティの確立を目指しています。そのほかに、九州大学生体防御医学研究所での長期的な研究活動及び理化学研究所などでの短期的な研究活動をすることで、早期的に研究する知識と技術を身につけることができると思います。また、生体防御医学研究所・分子医科学分野では、ただの実験活動だけではなく、大学院生と一緒にジャーナルクラブや分子生物学セミナー、研究ディスカッション会などに積極的に参加することで、基礎研究者としての独立した考え方を早期的に確立したいと思っています。
 4月から大学4年生となり、卒業するまで残り3年間しかないと思いますが、限られている時間の中で、活動の重心はますます専門性の発展に偏ると思います。これからは、日々の学業や研究を徹底的にやりながら、分子生物学年会への参加や発表、卒業するまで第一著者としての論文発表に力を入れたいと考えています。大学院及びポスドクでは、分子生物学分野における世界トップクラスの研究室に進学し、初期段階から継続的にCell, Nature, Scienceなどの雑誌での論文発表を目指しています。その後、九州大学みたいな世界レベルの研究大学で自分の研究を行い、企業と協力した産学連携を重視ながら、及び臨床の先生と協力した臨床に応用できる橋渡し研究をすることで、広い範囲での社会貢献をしていきたいと考えています。
 4年生の間でも、国際性や専門性の発展にとって必要な研究活動の参加、国内外の学会の参加、短期的な留学や研修プログラムなどに、山川賞からの支援金を使いたいと考えています。これからも、山川健次郎先生の意志を引き継ぎ、九州大学の名を背負う九大生として、一所懸命頑張っていきたいと思います。


【写真:上】
九州大学生体防御医学研究所のセミナー講演で来学されたハーバード医学部Wenyi Wei教授と一緒に(右が本人)

【写真:下】
理化学研究所・生命機能研究センター・スプリングコース2019へ参加(右から2人目が本人)