Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

九州制覇を成し遂げるために

2019.06.13

主務 山田 響

九州大学アメリカンフットボール部 【H30課外活動支援 採択】

 このたび、九州大学基金支援助成により、「ワイヤレススポッターシステム10人用」を購入いたしました。こちらのワイヤレススポッターシステムは平成30年5月12日に行われた九州学生アメリカンフットボール選手権の準決勝より使用させていただいております。九州大学基金の関係者様をはじめ、購入のためにご尽力いただいた多くの方々へ深く感謝申し上げます。
 スポッターシステムは、戦術分析力が勝敗を左右するアメリカンフットボールにおいて必須アイテムであります。試合会場の高い位置から戦況を分析する「スポッター」と呼ばれる役割と、フィールドサイドで実際に指示を出すコーチとが連携し、密な情報交換を行うことが非常に重要となります。これまでは、無線式と有線式のスポッターシステムを併用しておりました。有線式は1本だけで数kgと重く携帯性に乏しい上、通信は線がつながった1対1に限られます。そのため従来の無線式と有線式の併用では、情報が隅々に行き渡るまでに多くの時間を要しておりました。
 今回の九大基金により、無線による通信システムを完備したことで、通信経路を多彩に変化させてめまぐるしい戦況の変化により早く対応し、さらに深い戦術構築を行うことが可能となりました。アメリカンフットボールの戦術分析はオフェンス、ディフェンス、キックという区分けだけではなく、特定のユニットに着目して個々を分析したり、フィールド全体をワイドに見渡して情報収集を行ったりなど多岐にわたるため、無線機の数が増えたことで、さらなる戦術分析力の向上が期待されます。
 ワイヤレススポッターシステム導入の成果が、試合の結果にも現れています。2018年の秋季リーグ戦では、過去5年間で最も良い1部リーグ2位という成績を収めることができました。選手・スタッフ・コーチが一丸となって取り組んだ結果であり、九州大学課外活動支援課をはじめ大学関係者の皆様、OBOG、サポータークラブclub Qの会員の皆様、地元後援会の皆様、保護者の方々のご支援があっての結果であります。特に西南学院大学との全勝対決戦では、多くの九州大学関係者の皆様に会場まで足を運んでいただきました。チームカラーである青に染まったスタンドからの声援は、非常に力になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。今年は6年ぶりの九州制覇を成し遂げるため、チーム一丸となって日々邁進してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。