Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

全国の舞台で戦えるよう日々努力していきます

2019.06.13

部員代表

九州大学漕艇部 【H30課外活動支援 採択】

 このたびは、九州大学基金支援助成事業の課外活動支援で採択していただき、ありがとうございました。このたびの支援助成を受け、九州大学漕艇部では女子シングルスカル「regina」を一艇購入していただきました。
 漕艇という競技は非常に過酷なもので、たった7分間のレースのために水上で何時間もひたすら漕ぎ続けます。特に長期休みに入ると、合宿所に泊まり込んで連日朝から乗艇練習を行っています。その何時間もの練習を有意義なものに、また選手にとって負荷がかかりすぎないようにするためには選手に合った艇を用意することが必要不可欠となってきます。
 男子用の艇は十分な数がありますが、女子用の艇に関しましてはほとんど0という状態でした。(県から一時的に借りるという方法をとっていました)したがって女子選手が十分な練習ができず、支障に悩まされていました。また、大会では普通は自分たちの普段使用している艇でレースをするのですが、女子の艇はなかったので現地で艇を借りて試合に出場するというかたちをとっていました。艇によって長さ、硬さ、幅などが違いレース時にはその違和感に悩まされていました。本来は自分たちで艇を購入すべきなのですが、大会のほとんどが埼玉県で行われることや、艇の維持費にも相当な金額がかかってしまうため新しい艇を購入することができず、現状維持がやっとの状況でした。しかし、このままでは女子選手の活躍が難しかったため、この支援事業に応募しました。結果として女子シングルスカルを1艇購入していただくことができました。本当にありがとうございます。
 平成30年度の成績ですが、まず国民体育大会につきましては福岡県代表として4種目5名の選手が出場しました。この中で2種目3名が九州ブロック予選も突破し、国民体育大会本戦に出場しております。本戦での最高成績は他大学との選抜クルーとして成年女子舵手付きクォドルプルが準決勝進出でした。8月に行われた関西選手権では男子ダブルスカルが2年連続となる第4位、女子ダブルスカルが第6位を獲得しました。全日本大学選手権は男子3種目、女子1種目が出場権を獲得し、出場しました。その中でも男子ダブルスカルが最終日まで残り、第8位を獲得しました。この種目では創部以来初の快挙となります。また、女子は1年生選手がこのたび購入していただいた新艇「regina」を使用して女子シングルスカルに出場しました。選手にあった艇のため練習期間中からしっかりとした練習ができ、本番でも自艇のため違和感なくレースをすることができました。最終日には残ることができませんでしたが、1年生ながらかなりの好タイムを残しました。
 今後は、これらの成績を超えられるよう日々練習に励んでいこうと思います。具体的には全日本大学選手権、国民体育大会ともに決勝進出を目指します。また、男子は新歓をがんばり4年ぶりにエイトでレースができるようチームの規模を拡大していきます。女子はこのたび購入していただいた新艇の女子シングルスカルを中心に質の高い練習を継続し、全国で勝てるよう努力していきます。
 このたびは、九州大学漕艇部に新艇を購入していただきありがとうございました。これからも全国の舞台で戦えるよう日々努力していきますので、応援よろしくお願いいたします。