Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

支援による備品整備で部員の競争意識の向上につながりました

2019.06.14

部員代表

九州大学洋弓部 【H30課外活動支援 採択】

 このたびは、九州大学基金支援助成事業の課外活動支援事業に採択していただき、ありがとうございました。
 今回の支援助成を受け、洋弓部では6セット分に相当する弓具、的や弦、サービングといった道具を購入していただき、それにより弓具不足が緩和され、部員全員がのびのびと練習に打ち込めるようになりました。
 近年、洋弓部では急激に部員が増加し、今年度の部員数は60名に達しました。今となっては九州大学に存在する数多い部活の中でも、部員数は上から数えて3番目程度にあたるほどで、大所帯の部活になりました。それに伴い、洋弓部では必要になる部の弓具も増えました。特に弓具不足に困窮するのは、新入部員が入ることで人数が大幅に変動する4月~6月の時期です。大会で使う弓具は1人1組が当たり前ですが、ここ数年は部員数増加も相まって、新入部員にまで1組ずつまわすことは難しい現実がありました。
 実際、練習を始めたばかりのころは新入部員2人1組でペアを作り、1ペアに1組の弓具を割り当てて基礎練習を行っていました。2人に1つしか弓具がないと、1人が使っている間もう1人は弓を使うことができず、自主的に筋トレをする人もいれば、手持ち無沙汰に他の部員とおしゃべりをしたりする人もいるといった具合でした。筋トレをすることも大事ですが、アーチェリーで使う筋肉は筋トレで鍛えることは難しく、やはり弓を引くことが一番のトレーニングになりますので、指導する上級生たちの心には、できることなら初めから1人に1組ずつ弓具を配布し、みんなが同時に集中して弓を引けるという環境を作りたいという思いがありました。そのことで何度も話し合いを開き、いくつか解決策を実行したこともあります。特に効果があったのは、引退する部員の保有する弓具を寄附してもらう、または部費で買い取り、それを現役部員が購入する案です。先輩が使った中古の弓具なので、新品よりも非常に安くで自分の弓具を手に入れられるというメリットから、相当数の部員が購入しました(新品だと7万円するような道具も、2~3万円程度で譲り受けました)。それにより、弓具購入者がもともと所有していた貸弓具を部に返還し、部に戻ってきた貸弓具を新入部員に配布することができ、1人で1組の弓具を持てる新入部員数が増加しました。しかし、これでもペアで1組の弓具を使い続ける新入部員がゼロになるわけではなく、およそ半数は弓具を共有しているという状態でした。それが完全に解消されたのは、今回の九州大学基金からのご支援を受けてからでした。一番初めに述べたとおり、6セット相当の弓具の購入を支援していただきましたので、その弓具を新入部員に割り当て、無事に1人1組、自分だけの弓具を所有できるようになりました。
 今回の支援助成により、新入生1人1弓具所有化、早期の弓具調整の可能化が実現し、さらにこれは部員の競争意識の向上につながりました。これにより、個人の技術力さらには部全体のレベルアップが期待できるようになったと言え、実際に例年よりも大会にて良い成績を残すことができました。令和元年9月に九州大学筑紫キャンパスグラウンドにて予定しております七大戦でより良い成績を残すことを1つの目標に掲げ、部員一同練習に励んでいく所存です。
 このたびはご支援いただき、誠にありがとうございました。