Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

演奏できる曲目が増加し、活動の幅を大きく広げることができます

2019.06.14

団員代表

九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽団 【H30課外活動支援 採択】

 このたび、九州大学基金による支援助成で、オーボエ1本をご購入いただきました。今回の支援により当団の活動の幅が一気に広がりまして、団員一同心より感謝しております。私たち九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽団(以下、芸工オケ)は、大橋キャンパスを拠点に活動しているオーケストラ団体です。現在約50名以上の団員が所属しているのですが、学校楽器の数は決して多くなく、個人で楽器を所有している者も同様に多くありません。それゆえに、近年では慢性的な楽器不足に悩まされてきました。
 その中でもオーボエは特に高額な楽器であるため購入が難しいという事情がありました。これまでは個人所有の楽器や他団体から楽器をお借りすることで楽器不足をまかなってきたのですが、一昨年度には楽器が足りず、オーボエパートに新入生を迎えることができない状況に陥ってしまいました。そのような状況の中で、新たにオーボエを購入していただき、無事に新入生を迎えることができました。団員数が増えることで演奏できる曲目が増加し、活動の幅を大きく広げることができます。
 平成30年6月に第48回定期演奏会を開催しました。定期演奏会は毎年一度、アクロス福岡シンフォニーホールで、当団体の演奏活動の集大成としての演奏会であり、600人近いお客様にご来場いただき、芸工オケらしい、力強く感情に溢れた演奏をお届けしました。7月には、福岡学生シンフォニーオーケストラの第15回定期演奏会があり、当団体からも多くの団員が出演しました。福岡学生シンフォニーオーケストラ(通称:FSSO)とは、福岡の5大学(九州⼯業大学、九州大学芸術⼯学部、西南学院大学、福岡教育大学、福岡大学)を中⼼とした合同オーケストラであり、その会員数は約300名にも上ります。周辺地域の大学のオーケストラサークルとの交流を深め、演奏会も大盛況を収めました。11 ⽉には福岡市東市民センターにて、地域の方々や学生向けに入場無料の「オータムコンサート」を行いました。その他にもいろんな会場で演奏会を開催しました。
 いずれの演奏活動に関しても、九州大学基金助成⽀援でいただいたオーボエを使用させていただきました。質の良い楽器を演奏することで、演奏の質が上がり、観客の皆様へ以前よりさらに良い演奏を届けることができたのではないかと思います。また楽器不足の解消によりオーボエパートに団員を増やすことができたことにも大きな意義があります。オーボエはオーケストラの演奏には不可欠な楽器ですが、購入には高額の資金が必要であり、個人単位で購入するのは困難であることがほとんどです。今回購入していただいた楽器によって、オーボエを個人所有していない人でもこの楽器に興味を持ってもらい、さらなる団員の拡充ができたことで、演奏できる曲の幅が広がり、演奏会においてさらにお客様に満足いただける演奏ができることが見込まれます。
 このように、新たなオーボエを迎えたことにより今後の活動が幅広くなり、団体の活動を発展させることができました。今回ご購入いただいた楽器は大切に保管し、責任もって引き継いでまいります。今後とも活動へのご理解とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。