Voices

支援を受けた研究者・学生等の声

書道の「魅力」を、より積極的に発信いたします

2019.06.14

第57代代表 青木 和正

九州大学書道部 【H30課外活動支援 採択】

 このたび、九州大学基金による支援助成をいただきまして、作品展示用の有孔パネル5枚およびそれに付随するスタンド、ベースを各3セットご購入いただきました。心より感謝申し上げます。
 私たち書道部では、10年ほど前に手作りで作成しました作品展示用の木製フレームを使用しています。しかしながら当該フレームは、老朽化が著しく、安定して自立させることや耐荷重が不足していることなどから、買い替えの必要性が高まっておりました。代わりとなる展示パネルは高価なため購入が難しかったため、ご支援いただき大変助かりました。新たなパネルの所有によって、今までは飾ることが難しかった重量のある額作品も、多くの数を手軽に飾ることができるようになり、展示のバリエーションがさらに豊かになり、さらなる活動の活発化につながるものであると確信しております。
 展示用パネルを納品いただきましたのち、早速10月の九大祭で使用させていただきました。以前から利用している木枠と比べても、設営・撤収が手軽に、迅速に行えるようになっただけでなく、耐荷重等の関係から以前よりも安定して作品を飾れるようになったため、部員からの評価も高く、スムーズな展示の設営・撤収にもつながりました。
 私たち書道部は、創部以来60年弱の歴史がありますが、作品を展示する環境が十分整っているとはいいがたい状況でした。書道用半紙や墨といった消耗品は、部員でお金を出し合うことで購入してきましたが、作品を展示する環境を自前で整えることは、資金面からも非常に難しく、古いフレームを無理やり利用していました。加えて近年、部員数が急増しており、そもそも作品展示のキャパシティが不足傾向にあったこともあります。書道部にとって、作品展示の環境を整えるということは、非常に大切なことでありました。というのも、部員がせっかく作った作品を公開する機会が限られてしまうためです。これは部員のモチベーションの低下や活動の鎮静化につながってしまう事態であり、大変憂慮しておりました。しかしながら、今回ご支援をいただきましたことで、展示の環境を改善することができ、部員一同、大変喜んでおりますとともに、ご支援を賜りましたことに深く感謝申し上げる次第でございます。
 今回ご購入いただいた展示パネルは、大切に管理し、末永く利用させていただきます。また加えまして、現状では展示パネルの数が足りず、未だ古いフレームを併用する必要があるため、大変厚かましいお願いではございますが、ぜひ継続的なご支援を賜ることができれば幸いです。
 書道部は、すでに創部58年を迎え、600人を超える卒業生を社会に輩出しております。また、再来年には創部60周年を迎え、60周年を記念した大規模な書道展を計画しております。私たち書道部は、これからもより一層の修練を積み、福岡、九州、そして日本の書道文化発展のために貢献してまいります。
 今後とも私どもの活動へのご理解とご協力をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。 このたびは、誠にありがとうございました。