Voices

寄附者の声

田原 かすみ 様(1990年医学部卒業)

2024.01.05



 九大を卒業して30年以上の年月が過ぎました。当時は医学部も教養2年間は六本松で一般教養の勉強、3年からようやく医学部の専門教育を受けるというシステムでした。六本松の2年間は本当にのびのびと将来のことも深く考えずに学生生活を謳歌していたように思います。クラスのみんなと九大祭の出店を出したとことは良い思い出になっています。同級生・部活の先輩後輩とは今でも公私ともに親しくさせていただき、それが私の一番の財産だと思っています。


 卒業して20年以上経った頃、医師会九大同窓会で当時総長であられた久保千春先生の講演がありました。その際同窓生・基金課の方とお話しさせていただく機会があり、九州大学基金のことを初めて知りました。九大で勉強させていただいたことが現在の私の礎となっています。何かお役に立てることがあればと恩返しの気持ちで、僅かですが寄付を始めました。


 ところが、先日九大での感謝の集いに初めて参加させていただいた際、私の考えは変わりました。学生さんたちとお話する機会をいただき、皆さんの将来の夢の大きさやそれに向かって努力する姿、プレゼン力の高さにとても感銘を受け、この素晴らしい後輩たちの夢のために少しでもお役に立ちたいと心から思ったのです。恩返しなどおこがましい考えでした。

 九大の皆さんがこれから世界のあらゆる場所で活躍される、それをほんの少しでもお手伝いさせていただけるのであればこれほどの喜びはありません。これからも皆様のご活躍をお祈りしております。

写真は2023年の感謝の集いの際に本学石橋総長(写真右)と。